ダッチオーブンを買う

imgoven.jpg

前々から気にはなっていたダッチオーブン。
だが、ダッチオーブンはかなり事後のメンテナンスが重要であり、それを怠ると魔法の鍋が一瞬で阿呆の鍋になるという噂だった。そしてそのメンテナンスはとても面倒らしい。
料理において、どこまで手を抜けるかが至上課題である調理鯖にとって、これはありえない調理器具である。
そうはいっても、あの重量感と、素材そのもののパワーを引き出すと思われる性能を目にすると物欲鯖の心は激しく揺さぶられるのだ。

そんな折、突如、しづの姉さまがメンテナンスフリーといわれる特殊なダッチオーブンを購入したという情報アリ。しかし、それは疑わしいのではないか。ダッチオーブンの大切な何かを犠牲にして得られたメンテナンスフリーではないのか。
と思っているうちに、今月末の保育園仲間とのキャンプが目前に近づいてきた。
そう、調子のいい鯖は無謀にもキャンプ初心者の癖に料理担当などを買って出ていたのだ。
このままではたいした献立もないうちにキャンプに突入してしまう。献立もキラーコンテンツにはキラーアプリが必要なのだ(そんなことはない)。
しかも、一緒にキャンプに行く保育園の友人家族の所有(死蔵)するダッチオーブンも見せてもらってしまい、俄然物欲が刺激されてしまう。

と言うわけで、即検討に入る。

まずメンテナンスのいらないダッチオーブンというのがどういうものか調査。

ダッチオーブンで重要なのはメンテナンスと育成である。まあ、鉄のフライパンと考え方は近いのだが、
それをさらに面倒にして、徐々に馴染ませていい感じの「Black Pot」に仕上げるのが醍醐味らしい。

定番のLodgeとかを調べると、既にこの育成が完了したものを売っているようだ。
だが、これは育成が終わっただけで日々のメンテナンスが楽なわけではないらしい。

どうも他にあるらしい。ので、姉さんのダッチオーブンを調べるとユニフレームとかいう会社のものだそうだ。
調査続行。ユニフレームのダッチオーブンは溶けた鉄を型に流し込む(鋳鉄)通常のダッチオーブンの製法と異なり、厚手の鉄板を巨大圧縮機でプレス成型して作るらしい。なので、素材的には極厚のフライパンみたいなもので、フライパン程度のメンテナンスでいいらしい。そして、あちこち調べても特に欠点もないらしい。強いてあげれば、「Black Pot」に仕上げる楽しみがないことくらいだそうだ。そのうえ、プレス成型のため蓋とのかみ合わせも良く、密閉性も高い。落としても、急冷却しても割れない、といいことずくめらしい。
なんと、これは、私のためにあるようなダッチオーブンではないか。
そして即、WEBで検索して、在庫有りのECサイトで即ボタンを押した。
ところが、押してから、そのECサイトの別のサイトから調べるとどうも品切れっぽい。げ、メールで連絡をとって、やはり品切れであることを確認していったん購入取り消し。別サイトを探して今度は大丈夫だなとボタンを押す。が、が、が、なんとその店今週いっぱい夏休みである。これもあわてて取り消し。うーん。うーん。
というわけで、帰りに急遽新宿のVICTORIAに立ち寄り、即日お持ち帰りしてしまう。重かった。
どのみちどこで買っても定価販売だったので結果オーライである。

話せば長かったが、友人宅でダッチオーブンを見せてもらって、具体的検討に入って、持ち帰るまで、正味21時間(睡眠時間含む)であった。

というわけで物欲パートは完了したので、次回は料理カテゴリで。