長崎水族館 97/11/24

今回の旅行のメインイベントはここに来ることであった。なんでも、ペンギンが100羽以上いて、オウサマペンギンの園内散歩もあるという。しかも来年3月には閉館してしまうらしい。今を逃したら2度と行けないかもしれないぞ!ということでやって来た。そこは噂以上のペンギンの楽園であった。


JR長崎駅より 県営バス網場行き 水族館前下車

3月〜11月 9:00〜17:30
12月〜2月 9:00〜17:00

年中無休

入館料 大人1100円

ラッコと本館



開館9時を10分程まわった頃にバスをおりる。なんだかうらぶれた雰囲気が漂う。祝日なのに人影もほとんどない。まさか定休日か?おびえながら入場口にむかうと人がいた。ほっと一安心。入場料2名で2,200円を支払うと入場門をくぐる。・・・・誰もいない。とりあえず、ラッコの水槽にむかう。なんとラッコの子供がいる!むちゃかわいい。しづはきゃあきゃあ言っている。一通り、一順することにして本館に向かう。魚の種類は多い方ではないが一応充実している。しかし、残念ながら水槽や内装がとても古く、センスもあまり良いとは言えない。数年前に訪れたおしゃれな水族館ブームの恩恵にもあずかれなかったことがうかがい知れる。もっとも、これは一般論。私は水族館マニアでなく水生物大好き人間なので十分堪能した。どこにも張り付いていないコバンザメやウツボの大群、巨大ナマズに触れる磯の動物コーナー。決して素材は悪くないのだが、やはり見せ方がマズすぎる。正直言って閉鎖がきまったのも納得がいってしまう。

ラッコの親子

丸まる子供

ぷにぷに

ペンギン登場!


いささか落胆気味にペンギンランドに向かう。しかし、そこで状況は一変する。まず我々を出迎えたのはガラス越しに、30cm程度の距離にならんだ十数羽のオウサマペンギン。でけえ!オウサマペンギンの実物を見るのは初めてである。コウテイペンギンよりふたまわり小さいと言うが、十分「Oh! It's Video!!」の世界である。そして屋外の水槽。いるわいるわ。ジェンツー、イワトビ、マカロニ、ケープ、フンボルトにマゼラン。まさにうじゃうじゃ。そして柵も低く手を出せばペンギンが寄ってきて触れるカジられるのだ。これは感動である。この水族館「ペンギンに触らないで下さい」とか「ペンギンに噛まれないようご注意下さい」とかの張り紙もいっさいなし。わしらがペンギンに触っても従業員からのお咎めいっさいなし。おおらかというか、なんというか。まあ、ありがたいことだ。


スナップ


オウサマペンギンは大きい割に
歩き方がかわいい。
オウサマペンギンの子供。推定生後
4〜5ヶ月。既に他の種類のオトナペ
ンギンよりでかい。
ジェンツーペンギン。
「ちょっとあんた、ここ関係者以
外立入り禁止!」
マゼランとケープの集団。ぞろぞろ。
どっちがとっちだか実はよくわからん。
柵から手を突っ込んで撮影でき
る。館員もペンギンも全然咎めな
い。このデジカメ(Ricoh DC-3)
にズーム機能はない。念のため。
食事タイム。
フンボルト集団の突進。こわい。
投げてもらった魚を器用に嘴で
キャッチ。
食事するオウサマ。
自分では上手にたべられないので、
魚を口に押し込んでもらっている。
いい身分だ。オウサマだ。


戦え!営業部長


やたらサービス精神旺盛なジェンツーペンギンがいた。営業部長と勝手に命名。かみつかれながらも生まれて初めてペンギンに触る。しづは思いっきりかみつかれた指についた歯形(結構痛い、しかもギザギザ付き)を今日も眺めてはにへらにへらしている。へんたいめ。ちょっと離れたところでボーッとしているイワトビとの対照が大変面白い(こいつらは不良社員と命名)。

 

訪問営業

突撃営業

おねだり営業

不良社員

顧客満足度上昇

感想(余計なお世話)


この水族館は多くのファンの要望もかなわず98年3月に閉館に追い込まれるそうだ。大変残念なことです。
バイオパークやハウステンボスに観光客を奪われたという説明が一般的にされているが、見る限り経営努力(工夫)足りなかったという理由の方が正直大きい気がした。100羽以上の触れるペンギンにラッコと赤ちゃんラッコ。まっとうに考えて、素材的にはこの水族館は十分な集客力を備えている。思い切って、風采の上がらない水族館部分やジェットコースターとかは廃止して、経営をスリム化し、ペンギンとラッコに特化したテーマパークとして再スタートをしていれば生き残れていたのではないかなと思う。もし、その手の再スタートをするから資金援助をしてくれといわれれば30万円くらいまでならいつでも援助したいと思う。だって、ペンギン好きには本当に天国なのだ。とりあえず、もう期限切れらしいが署名運動とかもやってるらしいのでそちらにアクセスしてみるとしよう。