12月のにゃんこ 1998.12
よい大学
帰省中、パソコンの設定を頼まれて、知人の勤務先「桜花女子大学」を訪れた。ハードディスクから「フリーセル」を削除せよという困難かつ高度な依頼人の要求を、一瞬のうちに完了した私は、ここに来た本来の目的に向かった。そう女子大といえばぴちぴちの女子大生。。。。といいたいところなのだが今日は休日。周りに繁華街もない田舎の大学の休日はひっそりとしている。知人に案内されて、私はぴちぴちの女子大猫を求めてキャンパスへ出たのである。 実は、ここの猫には秘密がある。彼らは大学から雇用されているのだ。知人から聞いた伝説では、開校時、学園の総務部長(か課長かとにかくその手の責任ある立場の人)がこの大学を訪れると、校舎のベランダにカラスの大群が群がっているのを発見した。総務部長は思った。 「女子大にカラスはふさわしくない。」 彼は考えた。 「そうだ、猫がいればカラスもはびこらない。」 そして素速く行動に移った。彼は庶務の女性陣に学園で猫を養育することを要請するとともに、自らのポケットマネーにて彼らの食費を捻出することにしたのだ。 かくして、総務部長の明晰な判断と行動力と猫たちにより桜花女子大学からカラスの群れは一掃された。学園の格調は見事に保たれたのである。もし、このページをご覧の方の中に、カラスにお悩みの学校関係者がおありなら、迷わず猫を雇うことをお薦めする。「うちの学校には、猫もいるのにカラスもいる。」という反論もあるかもしれない。しかし、そういう反論に対してはこう答えたい。 「猫の数をもっと増やせ。」 いやしくも物事を達成しようというときは徹底的にやらねばならない。例えば、桜花女子大では、休日だというのにきちんと猫の食事が用意されていた。しかも、右の写真の上部をご注目いただきたい。料理が野犬に食い荒らされぬよう柵で囲ってあるのである。ちなみに、これが北海道なら熊除けに鋼鉄製の柵を用意すべきなのは当然のことである。まあ、これは余談だが。 とにかく私は、女子大猫に会い、またこの話をきき、この大学の発展を確信するのであった。 |
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上の猫の子供らしい。ロシアンブルーのような灰色がかった毛皮が美しい。でもおやじの血を示すように尻尾にはうっすらと虎縞があった。カラス対策に育成されただけあって、非常に野性的であった。常に、私には左のように警戒の目を怠らなかった。要するに嫌われた。 |
こげ
こげ先生にも会ってきた。怪我で外出禁止になっていた。反動で、その後しばらく外出恐怖症になっていたらしい。 |
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