燻煙器を新調

ベーコンづくりに親子二代で約15年愛用してきたスモーカーが限界に達してきた。2kgのベーコンをいっぺんに仕込みたくて東急ハンズでたしか1.5万円くらいで購入したもの。40*40*90というなかなかの大型サイズだった。これで1.5万はやすかったとおもう。ちなみにこの子はスモーカーとしては二代目。
なるべく見ないように見ないように使ってきたのだが、改めてみると、なんだかジブリ映画に出てきそうないい感じに廃墟感。
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ということで、買い替えよう。
と思ったのだが、これが今やどこにも売っていない。そもそもこのサイズのものがない。じゃ、自作しかない。材料は、鉄か。縦に重ねたとしても一斗缶、ペール缶はちょっと小さい。ドラム缶はさすがに置き場がない。そもそも金属加工できそうにない。で、木で作ればいいのだったと思い当たる。段ボールでもできるくらいだ。そう思ってググったらいっぱい出てきた。そのなかで、ここがほぼドンピシャだった。
ここの設計では、1枚のコンパネから切り出すこともあり横幅30センチ。これを大きくして40センチにして作成。足りない分は家にあまっているコンパネ切れ端を使う。で、早速ホームセンターへ。
板は1.1センチが欲しかったが、1.5センチ厚しかなかった。まあいいかと3尺×6尺×15mmを購入。カットコーナーで横3面と上下の分をカットしてもらう。他、ボルトナットとか、蝶番とかネジとか取っ手とか、パッチン錠とかも買ってだいたい4.5千円。1.1センチのコンパネだともう1000円くらいは安く済むらしいが、これでも相当安いな。
で、家のこんなことあろうかととっておいたコンパネの切れ端をドア面としてカット。
独自カスタマイズは、ベーコンをぶら下げる鉄棒をひっかけるところを作ったとか、天井部分にも蝶番を付けて開けられるようにしてベーコン出し入れしやすくしたこと、屋外に置くので水浸しになるのは嫌なので足つけた。
まあ、それくらい。初日昼に材料買ってきて、次の日の午前中に完成。その間に、ピザとかカレー作ってるのでそれほど時間かけずにできたと思う。電動ドライバー、電ノコ万歳である。家に残ってた1.1センチのコンパネがやたら硬くて苦労した。
で、完成したが、素人アンド雑な作業がたたって、蝶番部分にかなりの隙間ができてしまった。なんか、耐熱隙間材みたいのを貼るのがいいらしいが、どこかで買った強力防水ガムテがあったのでとりあえずこれで養生してみた。
以上。これが完成品。
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で、早速、長男にベーコン燻煙してもらったのだが、なんだか加熱しすぎたっぽい。温燻50%、熱燻50%という感じ。
ずいぶん昔から二代目スモーカーは隙間ががっぽり入っていたらしく、今回のリニューアルで密閉度が高まり、熱効率があがって高温化してしまったらしい。いかん。次回から弱火だ。もしくはついにサーモスタット導入か。

で、せっかく作ったんだからスモーカー3号に名前でもつけるか。
結婚祝いに当時の職場の上司たちが買ってくれた初代スモーカーの商品名は「くんちゃん」だった。買いに行ってくれた上司は、商品名を店員に告げるのに結構躊躇したと聞く(その節は、ありがとうございます)。
「くんちゃん」はアレだが、今風に「くんたん」なんてどうだ?萌え好きの次男も大喜びだろう。よし。決定。
ああ、そういえば2代目は名前つけてなかったな。ジブリの廃墟感にちなんで、戒名「ラムダ」と付けよう。そしてさようなら。いままでありがとう。
ちなみに、処分価格がわからん。杉並の粗大ごみのコーナーにもスモーカーの廃棄値段は書いてなかった。電話して聞くしかないか。

余談:
新型スモーカーで最初に作ったベーコン。ちょっと加熱しすぎたが、焼いてしまえばまあそれほど味も変わるまいと、味見をしてみた。
で、びっくり。

塩味が一ミリもしない。

いろいろ調査の結果、長男。やってくれた。
ベーコン塩漬けの際、
砂糖大匙1、塩大匙5擦り込むところ、どうやら、砂糖大匙1、砂糖大匙5、合計砂糖大匙6擦り込んだらしい。
そういえば、「今回、塩のなじみがめちゃいい」と言っていたのをあとで思い出した。そりゃいいわ、即溶けるわ。気づけよ。

仕方がないので、ベーコン一枚一枚に追い塩をして1日寝かす。水が出るかと思ったが、殆ど出ず。砂糖でも脱水効果はあるらしい。
味見したら、ちょっとスモーキーなチャーシューって感じもしなくもないが一応ベーコンだったのでこのまま消費することにした。
が、早く証拠隠滅したいものだ。
証拠品。
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