カレーのスパイスにこだわりたい人へ

 サンディエゴのLoba氏が、スパイスを自分で混ぜてカレーを作っておいしかったと報告してきた。今まで、「これでもおいしいからいいや」とカレー粉を使うことを憚らなかった鯖だが、なんか悔しいのでついにスパイスにこだわってみることにした。雄鶏社のカレーの本を買って試して見る。スパイスの世界も深入りすると泥沼もとい奥が深いらしいので、深みにはまらないよう注意して作ってみた。カレー粉を使って作るのと比較すると、カレー粉は色々なスパイスの味が渾然一体となっているのに対し、一つ一つのスパイスの個性が別々に感じられる出来上がりであった。これが成功なのか失敗なのかわからないが、私は気に入ったので今後も採用することにした。それに、「いやー、家ではねスパイスのブレンドからカレーを作るんですよ」というハッタリがかませるのはよいことだ。実際は、適当に量って適当に混ぜてがーっと砕いてざーっといれるだけて別に苦もない作業なのだが、知らない人はまんまと感心してくれる。

1.スパイスを買う


カルダモン、クミン、コリアンダー、シナモン、ターメリック、クローブ、黒胡椒、鷹の爪を買う。だいたい1000円で揃う。これで多分4~5回はカレーを作れるようだ。高いのか安いのかよくわからない。東京ならアメ横あたりが安そうだ。今度行ってみよう。あとでわかったがシナモンは砕くのが大変なので粉を買った方がいいと思った。ターメリックは始めから粉であった。

以上とカレーの色を決めるターメリック、黒胡椒、鷹の爪を使う。赤唐辛子は実は非常に種類が多くそれぞれに適性があるらしいが、そんなことは気にしないことにした。
カルダモン
鞘は取る
クミン
 
コリアンダー
 
シナモン
硬い。粉が無難
クローブ
 


2.スパイスを粉砕する


カルダモン、クミン、コリアンダー、シナモン、クローブ、黒胡椒、鷹の爪、を粉砕する。石臼ですりつぶすのが理想だが、そんなものは無い。1度目はすりこぎとすり鉢で地道に潰したが、非常に時間がかかる!雄鶏社のカレーの本でも薦めていた(本気で薦めているのかイマイチ疑問だったが)手段についに踏み切ることにした。コーヒーミルで粉砕するのだ。幸い鯖家ではコーヒーを殆ど飲まないので何の迷いもなくコーヒーミルをカレーミル専用にできる。カレー風味のコーヒーが好きな人にもいいかもれない。とりあえず、吉祥寺でアクリル製のコーヒーミルを1,800円で購入。効果は絶大。一気に片が付く。部屋中カレーのいい香り~。最後にターメリックを混ぜてカレー粉の出来上がり。

~使用前~

~使用後~

~だいたい1回分の分量(4人分)~

カルダモン ・・・ 10個くらい
クミン ・・・ 大さじ1.5くらい
コリアンダー ・・・ 大さじ1.5くらい
シナモン ・・・ 2センチくらい
クローブ ・・・ 10個くらい
ターメリック ・・・ 大さじ1.5くらい
黒胡椒 ・・・ 大さじ1.5くらい
鷹の爪 ・・・ 7本くらい

※作ってみて足らなかったら最後に足せばよいので適当でいい。


3.炒る


フライパンで空炒りする。香りが十分出ているようなら省略可ではないだろうか。

4.カレーに合流


本来は、玉葱の水分が飛んだ頃に合流させ、一緒に炒めるらしい。一度試してみたが、ちょっとした問題としては、いきなり色が付くので玉葱のこげ具合が分かりにくくなる。しかも油断すると焦げやすい。私は玉葱の炒め終わり5分前位に投入することにした。ちなみに、全部粉を入れず少し残して置いてカレー完成直前にいれると風味が立つので良い。