ピザ


鯖の家では、人が遊びに来るとピザを食べてもらうことが多い。自家製ベーコンや自家製バジルもあるのでハッタリ性が高く、評判をとりやすいからである。でも、実際はパンこね機があるのでおそろしく簡単に作れる。しかも、生地は焼く前の状態で長期冷凍できるので、作り置きしておけば食べたいときにすぐ食べられる。
そんなわけで、比較的おいしいピザを日常的に作る為に、いろいろ研究をしたのだが、一番効果が高かったのは「ガスコンベックオーブンを買ったこと」だった。なんだかばかばかしくなったが効果は絶大だった。それと、自分的には、天板直火焼き作戦とチーズ先載せが今までの試行錯誤の成果だろうか。
材料:(薄型6~8枚分)

ピザ生地
粉A
 強力粉 (400g)
 薄力粉 (100g)
 塩 (小さじ2強)
 砂糖 (小さじ1.5弱)

液体A
 熱い風呂位の湯 (220cc)
 オリーブオイル (80cc)
 ドライイースト (大さじ0.6くらい)


トマトソース(ホールトマト1缶で3枚分くらい)
溶けるチーズ(ほしいだけ)
タマネギ、バジル、ベーコン、アンチョビ、アサリ、茄子、他
好きなものなんでも

.生地を作る
1.粉Aを計って全てパンこね機にいれる。容器ごとハカリに乗せて計るととても楽。
2.カップに湯を入れて、ドライイーストを溶かし込む。さらにオリーブオイルを加えてよく混ぜる。液体A完成。
3.パンこね機を回転させながら、少しずつ液体Aを粉Aに流し込む(全部流し込むのに1分以上かかります)。
4.10分ほどこねる(こねさせる)。
5.表面がなめらかになったら、丸めて形を整えて、大きめのボウルにいれる。
6.ラップして、暖かいところに置くか湯せんして20~30分位発酵。ラップは緩めに(膨らむから)。
7.(急ぐときはこの間にトマトソースでも作る)。

※パン捏ね機がない人や玄人志向の人は手で捏ねるといいだろう。昔は私も手捏ねていたが素人志向なので器械にまかせた。

「液体A」

「粉A」

粉Aに液体Aを入れる

こね終わり。発酵タイムへ

8.ボウルから取り出して、まな板の上でちょっとこねる。
9.形を整えて、包丁で6~8等分(オーブンの大きさに合わせて)する。
10.1つずつ丸めて形を整える。作業中は他のには乾燥を防ぐため布をかけておく。
11.すぐ焼かない場合は、それぞれラップをして冷凍庫にいれる(この状態で数カ月は持つ)。

外側から中へ押し込むよう
にこねるときれいに仕上
がる

こんな感じでラップにくるむ。



.伸ばして具を乗せる。

1.大きなまな板(大理石とかあるといいけど)で打ち粉をして生地を延ばす。これは慣れるまでがんばる。
  鯖も慣れたような慣れないような。廻して伸ばす技誰か教えてください(はったりアップのため)。

2.天板に生地をのせフォークでぷすぷす穴を空ける(でないと、不格好に膨らむ)。

3.トマトソースを塗る。

4.チーズをかける。

5.他の具を乗せる。

6.オリーブオイルをかける(スプレータイプがあると楽)。

※ポイント:
・チーズを最後に乗せると、他の具に火が通る前にチーズが焦げることがあるので、チーズを先に乗せている。
 別の技として焼いている途中でチーズを載せるという手もあるらしいですが、それは面倒なのでこの方法採用。
・生バジルは焼けてから乗せる。でないと黒くなる。
・最後にオリーブオイルをかけておくと焦げにくいようだ。
・火力が低い場合はナス、ベーコン、ジャガイモ、挽肉等火のとおりにくい素材はあらかじめ少量の油でいためておく
  といいかもしれない。もしくはなるべく上に乗せる。
・具を乗せすぎると生地に火が通りにくくなるので思い切って控えめにするのがポイント。




3.焼く
1.オーブンを予熱する。最低250度は欲しい。うちはガスで300度。

2.準備した生地を天板ごとガスコンロの中火~強火に
   かけて1分ほど加熱。
   →右写真参照

3.オーブンで約2~3分(ガスオーブン300度の場合)。



※ポイント:

 焼くコツの最大のポイントは「高火力のオーブンを使うこと」。安物の電気オーブンではどうあがいても思うような結果は出ない。私も以前安い電気オーブンで作っていた頃は、火が通る前に具が焦げるのでアルミホイル等をかけて調節したり色々と工夫(悪あがき)をした。が、ガスオーブンに変えて、その効果に腰が砕けた。ガスコンロの魚焼き用グリルを使ったりするのもいいらしい。しかも最近の情報ではオーブン用温度計を使用してそこそこの値段の電気オーブンの庫内温度を測定すると恐ろしいことがわかるらしい。それは仕様です。ただし、電気オーブンもデロンギは評判が良い。
 そして、鯖が自ら編み出した自慢の裏業が2の工程だ。ピザストーン(デロンギのオーブンに標準装備の素焼きの石版のようなやつ)や天板をあらかじめ熱しておいて、その上に生地を乗せて焼いたりするとカリッとしたピザができるという話は有名だ。だが、丁度良い大きさのピザストーンはなかなか見つからないし、わざわざ熱したピザストーンや天板に具を載せた生地を移す作業は面倒である。店舗で使ってるようなでっかいフライ返しを使うか、オーブンシートに載せたまま滑り込ませるなんて素人志向の私としてはご免だ。悩んだ結果、どうせ加熱するんだから天板ごと火にかけたらどうだ?と突然思いついた。そして、やって見たら大成功。裏もカリカリのピザが焼けるようになった。これははっきり行ってお勧めだ。だが、一応ガスメーカーに問い合わせると「有害物質が出ることは無いが、変形変色の恐れはある。また、コンロで大きい鉄板を空焼きするのはコンロへの影響を考えるとおすすめはしない」という回答を得た。確かに天板は若干変形した気はするが、気になるレベルではないので使い続けている。ということで、ご使用の場合は自己責任でお願いします。
 バジルは焼いてから載せるのだが、それでもすぐ黒ずむ。鯖家では生バジルは籠に入れて別にして、食べるとき思い思いに載せる仕様とした。
 うちでは具はまあそれほど代わり映えしないものを載せているが、トマトソースのかわりにミートソースを敷いてチーズを乗せてナスを縦に薄くスライスした奴をズラーっと並べて焼いたピザはなんか評判が良かったので定番化した。