お弁当戦記:暫定版

PCが入院中で、HTMLをいじる気力がないので、暫定的にここに更新。

才蔵がついに卒園である。
万感の思いと共に15日、無事卒園式も終了。
入学準備やら学童やらお迎えのサポート手配やら、小学校関連はいまだばたばた。

が、そんなことはどうでもいい。いや、どうでもよくないが、特にわざわざひとさまに語ることはない。

大事なのは、3月23日の「卒園記念遠足」である。
保育園最後の遠足。
何が大事かといえば「弁当」に決まっている。

前回は、才蔵の微妙なクレームによりイマイチだった「海苔巻きロシアンルーレット」リベンジ最後のチャンスなのである。

事前に才蔵には「スカ」「ハズレ」は厳禁と言い渡されている。
つまり、今回の鯖の使命は

「アタリ」を入れること。

何気なく口に入れた瞬間、才蔵が小躍りするようなアタリをいれることなのである。

では、海苔巻きのアタリとは何ぞや。

大人的に言えば、本マグロの鉄火巻き?キャビア?フカヒレ?雲丹?イクラ?蟹?
しかし、シーチキンの甘辛煮巻きをオーダーする才蔵には何の価値も無い。

やはり、子供でアタリといえば、「スイーツ」であろう。

チョコやフルーツでも入れれば?としづしづには言われた。
だが、それは到底うまいとは思えないし、それをうまかったといわれた日には、
才蔵の見識というか美意識を疑うことになり、親子の信頼関係にも傷がつくといわざるを得ない。

とかなんとか悩んだ結果、おはぎつながりで「小豆」なら許容範囲だろうということになった。
ちょうど、先日、才蔵のクラスで餅つきイベントで作りすぎた茹で小豆がいっぱい冷凍されている。
ただ、小豆を巻いただけでは、シーチキンとの違いは一目瞭然である。
そこで、きな粉を混ぜることにより色的にも姉●もびっくりの完全偽装に成功した。

ここに「おはぎ巻き」の誕生である。

どうだ。

SANY4954.JPG

ちなみに、今回は2個入れてみた。コロッケはしづしづ作。

そして、当日は、微妙な天気だったが、決行。
例によって、担任の保育士さんには共犯になっていただく。

才蔵には、「今回はハズレは入れていない」とだけ伝えてある。
もちろんアタリがあるなどとも教えていない。

そして一心不乱に仕事に打ち込む私の元に、彼からメールレポートが!

「当たりがあったよ!と教えてくれました。どっちが美味しかったと聞いてみると、当たり(@_@) と言ってました。甘い方が美味しかったよ だって(*^3^)/~☆」

よし!前回は引き分け(当社独自判定)だったが、今回は私の完全勝利(当社独自判定)である。

実は、今回、私には一つの懸念があった。
たとえば、ファーストフードでアイスコーヒーを頼むかオレンジジュースを頼むか激しく迷った挙句アイスコーヒーを頼んだと思って欲しい。しかし、蓋をされたコーヒーを受け取って、席に着く頃には、オレンジジュースを頼んだつもりになっていたとしよう。よくあることだ。
そのとき、ぶすっとストローを刺してずずっと吸い込んだアイスコーヒー味のオレンジジュースがどれほど恐ろしい味だかご存知だろうか。
私は知っている。

大人であれば、ある味を期待しつつ食べたものがまったく想定していない味だと吐きそうな思いをするものなのである。いくら味がまともだったとしても、シーチキン味がするはずのところに甘い小豆きな粉の味がしたらこれはパニックにならないかと。
そんな心配もあり、今回は2個目の仕切りなおし分をいれてみたのだ。

が、子供にはいわゆるそういった先入観がないのであろうか。
少なくともあいつには関係なかったようである。

本人によると、1個目でアタリを引き当てたそうで、当たりを引いて小躍りした後は、海苔巻きを丹念に調査し、もう1個あることを発見。デザートとして取っておいて最後に食べたそうだ。
まあ、めでたしめでたし。

これで、(馬鹿)親として、才蔵に保育園でしてやれることはすべてやり遂げた。
もう思い残すことは何もない。