楽しいリバースエンジニアリング

今年の夏、メルシャン時代から長年愛飲しているキリン「本搾り」から、季節限定で「レモンすっきり搾り」というのが出た。
これが結構気に入った。本絞りはレモン味が定番であるのだが、酒のベースが「レモンリキュール」で、なんか薬臭い(個人の感想です)。
「すっきり搾り」はウォッカベースで確かに「すっきり」。
気に入ったが、季節限定の哀しさよ。秋の訪れと共に店頭から姿を消した。

そこで、思い出した。こんなときこそリバースエンジニアリングだ。

昔、本絞りがメルシャンブランドからキリンに移ったとき、一時的に供給が枯渇したことがあった。
どうしても本絞りグレープフルーツを飲みたくて、パッケージのアルコール度数と果汁%からグレープフルーツジュースとウォッカと炭酸水の比率を逆算してしばらくしのいだ。
確かにほぼ再現できた。シンプルな成分で勝負している本絞りならではである。

それだ。早速実施。

「すっきり搾り」は、パッケージ表示では

果汁10% アルコール度数6%

ここから割り出される500mlの配分は

果汁 50cc
酒 75cc
炭酸 375cc

(少し数字は丸めてある)

材料を用意。
一応、家に常備しているポッカレモン。

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ウォッカは、あんまし癖のなさそうなのを買ってみた。

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作ってみた。(写真略)

なんか、酸っぱい。レモンの酸っぱさだけが立っている感じ。すごくポッカレモン(まああたりまえだが)。
ポッカレモンが強すぎてアルコール感がゼロ。ある意味危ない味。だが、旨くない。

まずは、このポッカレモン感をなんとかすべしと直感した。
レモン汁の製品レビューを見るとやはり、ストレートと濃縮還元はだいぶ違うようなことが書いてある。
ということで、カルディで買ってきた。

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オーガニックでストレートなやつ。

やってみた。(写真略)

お、かなり近づいた。旨い。ただ、ちょっと酸味が強い。ということで補正。

果汁 30cc
酒 75cc
炭酸 395cc

やってみた。(写真略)

おお、この味だ。かなり再現できた。旨い。ということで、これも定番化決定。レモンはどうも品種やパッケージで差があるようなのでパッケージに合わせて果汁量を調整する必要があるようだ。ちなみに、炭酸でなくて酒の方を増やしてもいいのだろうが、まあアルコールはほどほどに。

なお、コスパは本絞りとまあトントンといったところ。自分で混ぜる手間を考えたら圧倒的に本絞りの勝ち。あくまで、手に入らないときの補助手段。本絞りが売っていればそっちを飲むのを強く薦める。

だれかが、果汁と酒を混ぜておいた酎ハイ原液を売ってほしいと言っていたが、それを作っておくのもいいかもしれない。
レモンと酒なら混ぜておいた方がもちそうだ。やってみるかもしれない。