今年に入って斜め向こうの古い家屋が取り壊しになった。ほどなくして、おそらくそこからの大移動であろう久しぶりの忠太ことネズミ軍団が我が家に大移動してきた。1階、2階の天井裏をカタカタと走る音。とちきびが来る前に聞いたことのあるあの音である。で、8月くらいからさらに騒がしくなり、食材がかじられ、フンの痕跡を残し、10月にはついに鯖が屋内を走るのと目が合う。挙句の果てに食器棚の引き出しに巣を作ろうとするところまできた。
ちなみに、食器棚は棚近辺でカリカリ音がするのだが棚裏を見ても見当たらず。まさかとおもって上の段の引き出しをあけたら棚材をかじったおがくずが散乱。順番に次の段と行き最後の段で本体が走り出てきた。
そして、彼らの持ち込みでダニ被害も発生。待ったなしということで、10月から本気を出すことにした。もう「ガンバと仲間たち」は鯖の仲間じゃない。ジェリーとも仲良く喧嘩どころではない。バーナードもミスビアンカもニルスも敵だ。鯖はノロイになることを誓った。覚悟せよネズミどもよ(Voice:大塚周夫)。
なお、前回はとちきびの登場だけでネズミを追放できたのだが、齢20歳のせんせいがたは狩猟はとっくに卒業されており抑止力にはならない。そもそも猫様方に実利を求めるなど言語道断である。
まずはジャブ
市販の水を入れるタイプの燻煙剤を2階、1階の屋根裏に1個ずつ設置。まったく効果なし。~8畳くらいのタイプだったので濃度が足りなかったのかもしれないと続けて燻煙剤を2倍投入しプラスで3か月効くというネズミ忌避剤を設置。これもほぼ効果を感じられず。
追い出すのは難しそうだ。捕獲、殺駆除もやむを得ずということで、ひよが各屋根裏にねばねばタイプの捕獲シートを設置。袋タイプの毒餌も屋根裏、台所、洗面所各所に設置。ここで初めて成果。屋根裏のねばねばシートで1匹捕獲。で、先述の食器棚のくだりで鯖が本体を目撃してからここで鯖の狩猟スイッチが入る。喰えないのだが。食器棚前にしかけたところでもう一匹。なお、過去に捕獲した際は水没窒息させてから捨てていたのだが衛生上よろしくないということで今後は多重袋詰めで逝っていっただくことになった。
ただ毒餌は続けて生タイプ(その名も「最後の晩餐」)も投入したが効果なし。ねばねば増量にもその後かからないため屋内流入ルート断をちゃんとやることにした。これ先にやっておけばよかった。古い家を雑に管理しているので言ってしまえばそこらじゅう穴だらけ。なので埋めるの無理じゃないかと思っていたが、外から屋根裏などへのルートはともかく屋根裏から部屋への流入ルートは断てなくもないはず。ということで穴探し。まずは、
・台所のブレーカーの穴をふさぐ
・洗面所の裏側の隙間を埋める
・居間のエアコンのダクト回りを埋める
・餌となるものの露出がないよう片づけ収納を徹底
ここまでやったら、なんとなく台所・居間での出現痕跡がなくなった模様。。。と思ってたらまた来た。1センチの穴でも入ってくるといわれてみると、天井の板と板の間になんかそれくらいの隙間がある。全部埋める。2Fの壁が壊れて土壁むき出しのところと玄関横の木材が朽ちている箇所。ここを端材などを使って完全シールド。あと、ついでにみつけた階段上の穴もふさいだ。最後に居間の押し入れの奥側に穴がある可能性があるのだがちょっと手間なのでそれはおいておいてもここまででいったん人間の生活空間への流入の痕跡は止まった・・・・模様。
だが、2F屋根裏。ひよに残りのねばねばシート30枚くらい屋根裏に投入してもらい追加で1尾捕獲したが夜の運動会はまったく止まず。シートを完全に通路をふさぐ形で設置できればいいのだが奥まで入るのが困難なため入口から届く範囲に置くのが限界。
このまま、餌が尽きて出ていくのを待つしかないかと思ったが、最後のダメもとで光攻撃と超音波攻撃。ネズミは光、特に火を連想させる赤い光を嫌うということでパトカーのサイレンみたいなやつを置くと効果があるという説を複数見かけた。ネットで探したら100V3WのLEDを見つけて購入。コードむき出しなのでプラグも購入して屋根裏までコード延長して設置してみた。
すると、初日はまだ走っていたが、翌日から4日目くらいまで若干の足音を確認して以降
音が止んだ!
明らかに効果があった模様。これで勝ちか!?いまここ。で、もしこれでだめだった場合、超音波攻撃をする予定。
前回プチキャンプに行った際に寄ったリサイクルショップであまりにタイムリーに超音波ネズミ撃退器。が880円で売られているのを発見。ネットで検索すると新品だと安くても2500円以上はしそうということでダメもとで買ってみた。で買ってきて試運転してみたら
動かない。
本体故障か、ACアダプタ故障のどちらか。仕方ないので前から欲しいと思っていて買っていなかったテスターを買って調べたところACアダプタが死んでいること判明。ちょっと変な電圧タイプなので家には代替品はないのでネットで同等品を購入したら無事動いた。テスターの費用を除いて2000円は切れたのでぎりぎり勝ち。ネズミの嫌いな周波数帯の超音波をランダムに出すというやつ。つけると人間にも微妙にいやなモスキート音みたいのが聞こえる。彼らが帰ってきたら屋根裏にこいつを置く予定。
一方、並行してダニ対策
実害はネズミよりこっちのが甚大。蚊と違い衣服内もやられる。脇とか腰とか靴下の中とか腿裏、腕関節裏、首、いやなとこばっか。そして蚊の数倍痒い&かさぶたできてなかなか治らない。昔、実家にいたときにダダがノミを連れてきたことがあるが症状はあれに近い(といわれても大多数の人には意味不明だろうが)。これで数十か所やられた。たまったものではない。唯一良かったのはなぜかひよの方はあまりやられなかったこと。不思議だ。ぜったいあっちのが美味いのに。
まず、1畳一吹き単位でスプレーして30分待てばダニ駆除できるという殺虫剤を導入。猫がいるので地道に一部屋ずつ密閉して対応。さらに追加でダニを集めてまとめて駆除できるシートも導入。衣類やシーツはこまめに洗濯・スプレー。それでもなんかまだ喰われている。なぜなら、ここまでやって重要な間違いを知る。
ダニは、屋内タイプのダニと屋外タイプのダニに二分される。屋内タイプはいわゆる粉塵みたいな小型で大量に発生して喘息や各種アレルギーの原因になるやつ。動物をかじったりその辺のものを喰ったりして増殖している。屋外タイプは動物の血液だけを食料にしているやつ。で、今回のネズミを媒介とするダニはイエダニという種類だとわかった。ところが名前はイエダニだがイエダニは完全に屋外タイプなのである。で、これまで買ったシート、スプレーを見返すと、すべて屋内タイプダニ専用だった。まったく意味なし。orz orz orz
また屋内ダニとイエダニは行動パターンも異なる。屋内ダニは常に布団やシーツ、カーペット、衣類などに潜んでいる。なので掃除機で吸ったりコロコロしたりこまめに服を洗濯するのは結構意味がある。一方、イエダニは普段はネズミの巣や壁の裏などに潜んでいて深夜の食事タイムになると動物のにおいや体温をたよりに降りてきて食事をして帰るという生態なのだそうだ。つまり、掃除とか洗濯とかはほぼ意味がない。唯一良かったのは、自分らがイエダニを持ち出したり子供らや客人が訪問した時に喰われる可能性も低いという点。
そこで改めてイエダニをターゲットに駆除剤を探す。イエダニ対応のダニアースレッド12畳用を買ってきて屋根裏2か所で炊く。スプレーはイエダニ対応版を購入して適宜吹いた。最近追加で噛まれることはなくなったような気はする。冬になると活動を下げると聞いていたがそのせいもあるかもしれない。いずれにしてもこれでネズミがいなくなれば住処を失うのでいなくなるはずだと思いたい。あとは喰われたあとが治るのを待つのだがこれがなかなか治らない。諦めて医者に行くか悩み中。いまここ。
なお、イエダニについては実は喰われた痕だけで私は実体を目視できていない。ただし、一時帰省していた長男が得意の生物捕捉Eyeで見つけて潰したら血が出たということで確定した。
参考:かかったコスト
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ついでにやった玄関DIYなどのコストも含むがそれを除いても3万以上。馬鹿にならん。なお外注すると、一戸建ての場合10万前後が普通らしい。それを考えると安く済んだかも。済んだのか!?
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