ちょっとテレビを見てたらワカサギ釣りをしていた。最近、釣りモノの選択肢が枯渇気味でもありやってみたくなった。ワカサギと言えば、どうせやるなら氷に穴開けてという妄想が昔からあったのだが、わざわざ雪国に行くことも含めてハードルが高い。ということで無用のこだわりは一切捨ててボート釣りをやってみることにした。最近はぬくぬくの屋形船みたいなのの中から釣り糸を垂らすのもはやりのようだがそういうのもなしで普通のボート釣り。で、みつけたのが
群馬県高崎市の鳴沢湖
凍らない人工湖で桟橋釣りとボート釣りを提供しているのだが、市営なので安い。なんと貸し竿も無料。しかも近くに温泉多数。おまけに事前に電話で問い合わせると結構釣れているとのことでもう行くしかない。
金曜の夜19時半くらいに帰宅してすぐ車持ってきて充電セットしてカップ麺で夕飯。ばたばたと準備して21時に家を出て23時ちょいに現地駐車場に到着。2台くらい先に来ていて1台は外で煮炊きしてなんか宴会している。元気だ。ちょっと離れたところにクルマを止めてストーブ焚いて一杯飲んで12時半くらいに寝る。
4時半に起きる。霜が降りていて寒い。結構クルマも増えている。この段階で12番手くらい。ここでトラブル発生。バッテリー不足でインバーターが動かず石油ファンヒーターが起動できない。結構周りはアイドリングしまくりなので気にせずFFヒーターをつける。そこで、ゆるキャン仕様のホットサンド肉まんとコーヒーで朝食。最終的には列は30人くらいだろうか。6時に開門。順番に受け付け。大方の方々はほぼガチ勢のようで、貸し竿の人はほとんどいない。
仕掛けもここで買うのだが、どの程度ロストするのかわからなかったので
「根掛かりとかあるんですかね?」
ときいたら「は?」という感じのリアクションをされた。どうもほとんどないらしい。ちなみに「は?」と言われたのは先述の通りこの時間帯がガチ勢タイムらしく素人勢が混じっているのを想定していなかったためのようで別に受付の人がぶっきらぼうだったわけではない。とりあえず最小限で仕掛け3つ、餌はサシを1つ買ってそのまま乗り場へ向かう。サシなんて50年ぶり以上だな。桟橋の場所取り組も結構居るのではと思ったが、ほとんどがボート勢だった模様。ひよが隣の人に話しかけたら場所とか釣り方とかいろいろ丁寧に教えていただけた。ありがたい。
時間になると一斉にボートに乗り込み滑り出す。目当てのポイント争奪らしい。うちは目当てのポイントをさっきの方に教えてもらったのだが結局ブイの見方がよくわからず人がたくさん居る方に向かって漕ぐ。漕ぐのは海と比べたらあほみたいに楽だ。人がたくさん居るポイントに着いてロープに係留して釣りを始める。
ここでトラブルその2。出船前に67%バッテリー残だったはずのスマホがいきなり電池切れで沈黙。ここから記録はひよに頼む。
深さは10メートルくらい。教えてもらった底付近でずっと釣る。なので魚探は使わなかった。アタリはあってもなかなか乗らない&結構ばらしが多い釣りだったが、それでもまあ釣れるので割と好きなテンポで釣れた。手巻きのリールは巻くのは大変ではないが上げたらバレてると悲しい。手返しはちょっと苦労した。仕掛けが小さいのでお祭りするとやっかい。餌付けも少し苦労。針二本にサシ一つ付けて真ん中でハサミ入れるのだが、間違えて糸まで切ってしまったり。周りのガチ勢はほとんど電動リールで釣っていたが、それ以外にかなり手返し対策グッズを買ったり作ったりして活用しているようだった。
釣れたらクーラーに水入れてそこで生かす。ぶく入れなくても数回の水替えでだいたい生きてた。
13時くらいに、まあまあ釣れて&餌もほぼ尽きて&かなりトイレに行きたくなってきたので引き上げる。
生かしクーラーからジップロックのMに数えながら移したらまさかの100尾ちょうどだった(誤差あるかも)。満足。
もどったら、「この時間で潔く引き上げる人はあまりいないが、潔いのはいいことだ」と褒められた。
まあ釣れたし当日に帰って料理したいのでこれでいいのだ。
出発して途中のコンビニで昼飯を買って食べて「やすらぎの湯」へ。あんまり混んでなくて湯も良かった。次に、道の駅「 まえばし赤城」で買い物。でかくてきれいな道の駅だった。キノコとか少し買う。なんかきれいすぎて落ち着かないのでまあ次は来なくていいかな。ここを17時ちょい前に出て家に向かう。事故渋滞の案内とか出てびびったが着く頃には解消していて19時40分に帰宅。
■料理
時間あったらきのこ汁もセットしようと思ってたが遅くなったので翌日に回した。ワカサギはいっぺん水にさらして洗ってから水を切る。わたぬきは省略。
天ぷら
天ぷら粉を振って混ぜて少し水をかけて混ぜてから一尾づつ揚げた。期待通りうまい。道の駅で買ったレンコンと先週の残りの芽キャベツも天ぷらにした。
唐揚げ
塩こしょう片栗粉をまぶして揚げたが、釣ってるとき近くで釣ってる人が「南蛮漬けがうまい」と言っていたのが引っかかりタマネギとピーマンをスライスして中華ダレを添えて即席南蛮漬けにしたらアタリだった。残ったやつはそのまま和えて翌日南蛮漬けで喰った。
次からは、天ぷらにした残りははじめから全部南蛮漬けで良さそうだ。そしたら野菜天はなくてもいいので、南蛮漬け作ったらあとはワカサギ天だけ食べる直前に作ればいい。それと、この即席南蛮漬け作戦は全釣果唐揚げに使えると思った。
■釣りメモ
まわりはみんな電動リール使ってたが、今のところ貸し竿で楽しめそう。ただし、手返しは上げたい。竿を置いて仕掛けをぶら下げるものや針はずし、生かしバケツとか作業台とかは自作したい。ぶくはいらないかな。小さいクーラボックスがあると便利なのだが、とりあえずはソフトクーラーに保冷剤詰めたやつで足りたのでこれも当面はOK。魚探は使わなかったが渋いときのために一応今後も常備する。
■服装・防寒
零下まで行ったのでルーフ周りの防寒シートは必須。ボートではハイパー親父プロテクタ上下+ヒーターベスト+緑ジャンパー+カッパ下+靴下+靴用ホッカイロ+手袋+ロー長靴で防寒は十分だった。ただ、手こぎでポイントまで漕ぐときに指の出た手袋は寒かった。逆に釣り始めると手袋は針が引っかかって邪魔だった。往復用は軍手のが良さそう。釣行中トイレに行けなかったので目隠しポンチョ的なものを次は用意する。
■その他
今回はバッテリー受難だった。
クルマのバッテリーはそろそろへたってきているようだったが、帰ってから調べたら外部充電のスイッチがオフになっていた。行く前の充電がまったく機能していなかったのである。バッテリーを換えるかポタ電に行くのがいいとは思うが充電は注意。
バッテリーのパフォーマンスは低温時に下がりやすいのは知っていたがこんなことは初めてだった。今後はモバイルバッテリーとコードを携帯することにする。実はヒーターベストのサポート用にバッテリーは持っていたのだがコードがなかったことが悔やまれる。
というわけで総じて、たいへん満喫できたので今冬はいろいろ対策してまた行きたい。